[#社長挨拶]
2025年も残すところあとわずかとなりました。
この一年、幹工務店を支えてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
転換期を迎えた日本社会
今年は、日本社会が大きな転換点を迎えた年でした。
国内初の女性首相が誕生し、高市政権が始動。
長引く物価高騰や少子高齢化、エネルギー政策など
山積する課題への対応が期待されています。
さらに、オーバーツーリズムによる地域社会への負荷、
各地でのクマ被害といった新たな社会課題も顕在化しました。
昨今、竜巻被害だけでなく、猛暑や大雨など、
地球温暖化による気候変動が、
私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。
今年の9月には、台風15号に伴って
牧之原市が国内最大級の竜巻被害を受けました。
被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
こうした変化の中で、住宅会社として何をなすべきか。
その問いを胸に刻んだ一年でもありました。
新社屋の完成を機に、サービスの向上を目指して
一方、幹工務店にとって2025年最大の出来事は、新社屋の完成です。
長年の構想を経て実現したこの場所は、単なるオフィスではありません。
南面に広がるデッキと木の温かみに包まれた相談コーナーで、
お客様とじっくり向き合い、ご家族の未来を一緒に描く。
子どもたちが安心して遊べるスペースを備え、
親御さんもリラックスして打ち合わせに臨める。
そうした環境を実現することができました。
8月2日・3日には「新社屋お披露目感謝祭」を開催し、
地域の皆さんやOBの皆さんなど、多くの皆様にご来場いただきました。
地域の皆様に支えられてきた幹工務店が、
この新しい拠点から、さらに質の高いサービスを提供していく。
その決意を新たにした2日間となりました。
今年は、「ブランチボックスモデルハウス」にも
多くのお客様にご来場いただき、新しい出会いが数多く生まれました。
また、リフォームのご相談も増加し、
「先進的窓リノベ2025事業」の補助金を利用して、
賢くお得に、より快適な暮らしをご提供することができました。
「新築でお世話になった幹さんに、今度はリフォームも」というお声は、
長年築いてきた信頼関係の表れでもあり、身の引き締まる思いでした。
2026年への展望
近年、住宅市場は構造的な転換期にあります。
新設住宅着工戸数の減少傾向、金利動向の不透明性、
建築資材の高騰、人手不足・・・課題は山積しています。
しかし、視点を変えれば可能性も見えてきます。
日本の住宅ストックは増え続け、
築20年以上の住宅は全体の約7割に達しています。
既存住宅の質的向上というニーズは、今後ますます高まっていくでしょう。
幹工務店は2026年、新築はもちろん、リフォーム分野においても、
お客様の信頼に応えられる体制をよりいっそう整えていく考えです。
そして、新築で培った技術力を活かし、部分改修から大規模リノベーション、
性能向上リフォームまで、幅広く対応してまいります。
また、新築のお客様にもより質の高いサービスをご提供するために、
ブランチボックスのモデルハウスの公開に加えて、
完成見学会などのイベントも積極的に開催し、
皆様に当社の家づくりをより身近に体感いただけるよう努めてまいります。
お客様とともに、未来へ
家づくりは、お客様とのお付き合いの始まりです。
建てて終わりではなく、建てた後も末長く寄り添い続けること。
新築でもリフォームでも、変わらぬ品質と誠実さで応え続けること。
それが、地域工務店としての私たちの誇りです。
2025年、皆様からいただいた信頼に心より感謝申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
2026年も、幹工務店は地域の皆様とともに歩んでまいります。
代表取締役 藤井 武俊
