MIKI's Life

人生を遊ぶ家

「家族で一生、遊び、楽しめる」をベースに家づくり。
趣味を謳歌し友人が集う、ビルトインガレージのある家。

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広い敷地のスタイリッシュな家に、ハーレーとビラーゴ、そしてカブ。

潮風が心地よい海辺ののどかな町は、広い敷地を持つ伝統的な和風家屋が多く、のどかな空気が漂っている。
その中で、黒い外観のスタイリッシュな家は かなり目を引く存在だ。
「玄関からでなくてすみません。今日はすごく良い天気だから、カブをメンテナンスしていたんです。撮影前にキレイにしてやろうと思って」
大きな軒の下から太陽のような笑みで声をかけてきたのは、この家の主・寺田友信さん。傍らにはクラシックなカブが1台。
促されて、早速こだわりのガレージを案内してもらう。
ガレージの中には、友信さんの愛車・ハーレーダビッドソンのFXWGと、奥様の愛車・カスタマイズされパープルメタリックにペイントが施された
ヤマハのビラーゴが並んでいた。
250ccであるはずなのに、1000cc超えのハーレーを圧倒する存在感。このバイクに股がる奥様はどんな方だろうと想像していると、
「奥さんはまだ支度中なので」と、 こちらの意図を汲み取った友信さんが笑って言う。
そういうことならばと、まずはこのまま、ガレージでバイク談義を続けながらお話を伺うことにした。

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ビルトインガレージは、友人たちとバイクと一緒に遊ぶための空間。

「絶対にガレージのある家、それもビルトインガレージであることが絶対条件でした。たくさんいる友人の中でも、良く遊んでいるのはハーレー乗りの
友人なので、友人たちとバイクと一緒に遊べる家にしたかったんです。ガレージもいいけど、ビルトインならもっと楽しく遊べる家になるなと。
実際、こだわって 本当に良かった。ライフスタイルの中心にあるバイクから繋がる大切なものが、家を建てたことによってさらに深まり、
より楽しくなりました」
ハーレー乗りの友人たちとはチームを作るほど仲がいい。チーム名は『スモーカーズ』。チームオリジナルの革ベストを着て
ツーリングに出掛けるのが定番だ。
ハーレーとタバコと革ベスト。カッコ良すぎるではないか。もちろん、奥様もチームのメンバーだ。
「家を建ててから、ツーリングだけではなく、この家に集まって遊ぶことも多くなりました。リビングとガレージが直結しているし、ガレージの前には
屋根もついているから、友人たちが来ても広々。ガレージというか、ハーレーを中心に遊べる、理想の家になったと思います」
寺田さんのライフスタイルの軸であるバイクを家づくりの中心に置いたことで、“ 住まい ” ではなく “ 人生のフィールド ” となった家。
ライフスタイルからの家づくりが、人生を豊かにするお手本のようだと思う。
愛煙家でもある友信さんは、「喫煙はガレージか庭」の寺田家のルールに従い、必然的に家族団らんの場から離れてガレージへと足を向けることになる。 けれど、疎外感は全くないと笑う。
「換気扇の下とかベランダとか、自宅でも肩身の狭い思いをしている愛煙家も多いでしょうが、僕にとってはかけがえのない時間になっています。
家族が団らんしているリビングから、たった扉一枚隔てただけでバイクに触れられる距離感は、趣味の世界に浸れる楽しさと共に、
家族の温もりが感じられて、とても心地いいと気付いたからです。建てる前には考えてもみなかったことなので、うれしい誤算でした」

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気がついたら、お互いの趣味を楽しむ場所もできていた。

ガレージには、バイクの他にスケートボードやダーツも飾られていて、かなり多趣味なことが見て取れた。
聞くと、家の中にも趣味を楽しむ場所があると言う。
「こんにちは。お待たせしてすみません」
リビングに通されると、奥様の久美さんがパウダールームから姿を現す。
勝手に想像しておいてこう言っては何だが、あのビラーゴを駆る女性とは思えないルックスだ。
小柄で可愛らしい雰囲気(実際、かわいいのだが)の癒し系。
久美さんにはバイクに関していろいろと聞きたいことがあったが、趣味部屋を案内してもらうことを優先する。
階段を上がるとすぐに、ひとつ目の『マンガ部屋』があった。
「マンガ部屋は久美さんの希望で、ビルトインガレージの次に優先順位が高かったものです」
先ほどまで私たちには “ 奥さん ” と言っていた友信さんが “ 久美さん ” と呼ぶのを聞き、夫婦の仲睦まじさが伝わる。
「スペースを有効に使って取り入れてくれた上、棟梁自らが本棚の制作とペンキ塗りまでやってくれました。
希望を叶えてくれて、すごくうれしかった。気に入ってます」 

続いて案内されたのが、寝室上部のロフトスペース。友信さんのもうひとつの趣味が革細工だと聞き、ハーレーと革ベストが繋がるが、
さすがにあそこまでの大作は作らないらしい。
革細工は趣味の範疇を超えないと言う友信さん。けれど、友人からオファーがあると、試作をすることもあるほど本格的だ。
「自分のものは作ったことがありませんね。財布などは試作をするので、それを使ったりしていますけど、友人からオファーがあったものや、
プレゼント用のものばかりです。このスペースができて、ますます革細工が楽しくなりましたし、プレゼントして喜ばれる機会も増えました」
ふたりの趣味をすべて取り入れたこの家は、ふたりが一生楽しく暮らすことを最優先にして作られたのだと感じた。
そこまでの道のりは、すんなりとはいかなかったようだが、幹工務店さんでなければ家を建てることさえ叶わなかったと友信さん。その話は後ほど。

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暮らすと分かる家での楽しみ。外構も遊んで楽しみながら少しずつ。

おふたりの共通の趣味、バイクを中心にお互いの趣味をライフスタイルが家づくりの基本になった寺田邸。
けれど趣味と家族団らんは、どうやら別物らしい。
遊びの詰まったガレージとは一転、家族団らんの場であるリビングはとてもシンプル。
「とにかく、物を置く場所を作らない。掃除が楽な家というのも、ひとつの要望でした。テレビ台は置かず、テレビは薄型で壁に。
周辺機器などはすべ収納家具へ。 照明も、傘があるものはホコリがたまるので、すべてダウンライト。
コード類も見た目に美しくないですし、ホコリがたまる元になるので 、配線はすべて床や壁に収納ました」
見た目と掃除に邪魔なものは徹底的に“収納”して極限まで削ぎ落とし、家具は最小限に抑えてシンプルに。けれど、ミッドセンチュリー系で統一された
インテリアに、素晴らしいセンスとこだわりが見て取れる。
「家具など家のものを買う時は、ふたりが『いいね、欲しいね』と思うものが見つかるまでは買わないようにしています。妥協や何となくで
物を買わないのがふたりの暗黙のルールになっています。そのかわり、良いと思った物は、予算が多少オーバーしても買うことが多いですね。
後悔したくないから」
本当に良いもの欲しい物だけを見つけて買う。お金をかけるべきところを見極める。
多趣味でも生活はシンプルに。そして、趣味の空間と家族の空間をきちんと分ける。
だからこそ、趣味中心のライフスタイルが際立つのだ。

さらに、バスケットコートを作っても余ほどの広い敷地に対しても、そのこだわりは貫かれ、“とりあえず整える”のではなく、ライフスタイルを
リンクさせたいと友信さんは言う。  
「これだけ広いと、外構も結構お金かかる。どうせなら、暮らしながら見つかる楽しみを、遊びながら少しずつ整えていこうと思いました。
遊べて、 一生楽しめる家づくりは、元々のコンセプトだったし、そういうやり方が僕たちらしいと思って」
久美さんとふたりで、そして時には仲間たちと遊びながら、「バーベキューガーデンを作ろう」「スケボーができる場所も欲しいよね」
「革細工小屋はどう?」など、 夢は尽きないそう。今は、レンガでバーベキューコンロを作ろうと準備中だ。
どれだけ遊べるか? こんな考え方の家づくりがあってもいい。
「ガレージも、マンガ部屋と革細工部屋も、庭も、すべて趣味が中心のライフスタイルとリンクした家づくりでしたが、妥協点が少なかったのは、
僕たちのコンセプトがブレなかったことと、それに応えてくれた幹工務店さんのおかげです」

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家づくりに失敗しないコツは、営業さんの人柄と感性が合うこと。

ライフスタイルを中心に考えて家づくりを楽しんだら、家が “ 人生のフィールド ” となり、想像以上に遊べる家となった寺田邸。しかし、一度は家を建てることすら挫折しそうになったと言う。
「幹工務店の営業さんとは、家を建てようと動き出す前から知り合いでしたが、いろいろ見てみたかったので、さまざまな展示場を巡り歩きました。
けれど、挫折したくなるようなことが続いて、一度サジを投げました(笑)」
寺田さんご夫妻にとって、積極的すぎるアプローチの数々は逆効果だったよう。
仕切り直そうと決め、すべて断った。いいもの、欲しいものだけを吟味して買い揃える、おふたりらしい決断だ。
そこから1年は動かなかった。ところが、ふとしたきっかけで動き出すことになる。
「ネットサーフィンをしていたら、偶然、幹工務店さんの手がけたサーファーの方の家を見つけ、ビビッと来ました。すぐこれだ!と、僕たちの琴線に
触れました。 あんな風に感じたことはなかったので、すぐに電話して相談しました」
けれどそこから1ヶ月、営業さんから家の話を振ってこないどころか、音沙汰ナシと言えるほどの距離感だったと言う。
「訳を聞いたら、積極的な営業が嫌で挫折したんですよね?って。それがうれしくて、その場で正式にオファーしました(笑)」
ついに寺田さんの家づくりが本格的にスタートする。家が欲しいと思い始めてから約10年、結婚して3年目のことだった。
「山あり谷ありでしたが一緒に頑張りましょうと励ましてくれ、いろいろ提案しながら、ひとつずつ夢と現実の狭間を埋めてくれました。
僕たちが妥協することなく家づくりできたのは、幹工務店さんのおかげ。とても感謝しています」
お施主さんと真摯に向き合い、一緒になって夢をふくらませて考える。幹工務店の家づくりに対する姿勢は、寺田さん夫妻の心に絶対の信頼という絆を
生んだようだ。

最後に、家づくりの一番大切なポイントを伺った。
「営業さんとの相性と、家づくりの感性が合うこと。感性が合えば、理想の家づくりが楽しめます。あとは、自分たちが絶対譲れないポイントを絞って、 妥協しないこと。そしてもうひとつ大切なのは、“ 餅は餅屋に ”ってことです。プロに任せるべきところは任せないと、カッコ悪くて、結果、満足できない 家になっちゃうと思います」


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Writer:茂木 美佐子/ Photo:indigohearts/ Design:tekuiji DESIGN
Produced by tekuijiDESIGN