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プロが本音で語る、住宅に適した屋根材の選び方
プロが本音で語る、住宅に適した屋根材の選び方
住宅でよく使われる、代表的な3つの屋根材とは?
屋根材にはさまざまな種類がありますが、今回は住宅で特によく使われる代表的な3種類をご紹介します。その3種類とは、次の3つです。- ガルバリウム鋼板
- 防災瓦
- スレート
① ガルバリウム鋼板|軽くてスタイリッシュ。ただしメンテナンスは計画的に
② 防災瓦(陶器瓦)|70年ノーメンテ。長く住むほど、真価を発揮する
「重い=地震に弱い」は本当か?
防災瓦について必ず出る疑問が「重くて地震に弱いのでは?」というものです。 確かに屋根が重くなれば建物の重心は上がります。しかし、幹工務店では構造計算をしっかり行い、重量に見合った強度設計をした上で採用しています。防災瓦自体も、ピンや固定金具でしっかり固定されているため、地震でずれたり落下したりしにくい設計です。揺れに対しては、現代の防災瓦は十分な安全性を確保しています。 むしろ瓦に注意が必要なのは台風です。浜松は全国でも有数の強風地帯。軽い屋根材は風にあおられるリスクがありますが、適切に固定された防災瓦は重さがそのまま安定感につながります。コストの差をどう考えるか
防災瓦の気になる点は初期コスト。ガルバリウムと比較すると、20万円前後の差が生じることが多いです。 ただし、この差額を長い目で見るとどうでしょう。ガルバリウムは10〜15年ごとに塗り替えが必要で、1回あたり数十万円の費用がかかります。防災瓦であれば70年間、その費用がほぼ発生しません。20万円の差額を年数で割れば、一年あたり約1万円。それで数十年分のメンテナンスコストがなくなると考えると、長期的には十分に見合う選択肢と言えます。 予算的にガルバリウムを選ぶお客様が多いのが現実ですが、後々のことを考えると、瓦を選んでおくのが本来は最善策だと考えます。軽量瓦「ルーガ(樹脂製)」という選択肢も
防災瓦と同様に塗装メンテナンス不要の屋根材として、「ケイミュー」というメーカーの屋根材「ROOGA(ルーガ)」もよく用いられます。ROOGAは樹脂素材のため防災瓦より軽く、割れにくいという特徴がありますが、価格はガルバリウムより高めです。そのため、「瓦の見た目は好きだけど、重さが少し気になる」という方には選択肢のひとつとして検討できますが、耐久性・コスト面のバランスで言えば、防災瓦の方が優位性は高いと考えています。③ カラーベスト(スレート)|幹工務店が新築に採用しない理由
セメントを主原料とした薄型の屋根材で、かつては価格の安さから多くの住宅に採用されていました。しかし幹工務店では現在、新築にはほとんど採用していません。その理由を正直にお伝えします。 最大の問題は耐久性です。20〜30年ほど経過すると素材自体が劣化し、非常に脆くなります。実際に築30年超のお住まいで屋根リフォームの際に足場を組んだところ、歩くたびにバキバキと割れてしまったケースがありました。その現場では塗り替えではなく、カバー工法(既存屋根材の上からガルバリウム鋼板をかぶせる工法)での対応になりました。 またカラーベストが水分を吸い始めると、上から塗料を塗っても密着が悪く、十分な効果が出ません。そのまま放置すれば雨漏りのリスクが高まります。コスト面でもガルバリウムとの差はわずかで、長期的なリスクを考えると選ぶ理由が見当たりません。 なお、太陽光パネルを設置する場合、カラーベストは固定のために穴を開ける必要があり、防水処理の不安が残ります。将来的な太陽光設置を考えている方には特に、カラーベストは避けることをお勧めします。
太陽光パネルと屋根材の関係
太陽光パネルの設置を検討している方に向けて、補足しておきます。
ガルバリウムでも防災瓦でも、太陽光パネルの設置は問題なく可能です。防災瓦の場合は専用のボルトとレールを使って固定するため、瓦に直接穴を開けることはありません。重量が増すことになりますが、あらかじめ構造計算に組み込んでおけば安全性は確保できます。どちらの屋根材を選ぶにしても、太陽光設置の予定があれば設計段階から伝えておくとスムーズです。
屋根は「見えないから」こそ、早めの対処を
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