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プロが本音で語る、住宅に適した屋根材の選び方

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プロが本音で語る、住宅に適した屋根材の選び方

家を建てるとき、あるいはリフォームを検討するとき、意外と後回しにされがちなのが「屋根材」の選択です。 毎日目に触れる外壁や内装と違い、屋根は普段ほとんど意識しないもの。でも実は、住まいの耐久性、メンテナンスコスト、そして地震・台風への備えに直結する、非常に重要なパーツです。 今回は幹工務店が実際にお客様へご提案する際の視点から、主要な屋根材の特徴と選び方のポイントを、本音でお伝えします。  

住宅でよく使われる、代表的な3つの屋根材とは?

屋根材にはさまざまな種類がありますが、今回は住宅で特によく使われる代表的な3種類をご紹介します。その3種類とは、次の3つです。
  1. ガルバリウム鋼板
  2. 防災瓦
  3. スレート
 
ガルバリウム鋼板|軽くてスタイリッシュ。ただしメンテナンスは計画的に
アルミと亜鉛、シリコンの合金でコーティングされた鋼板で、軽量で耐食性に優れています。すっきりとしたフラットな見た目から近年のモダンな住宅に多く採用されており、幹工務店でもスタンダードな屋根材として多く取り入れています。 ガルバリウム鋼板の最大のメリットは「軽さ」。屋根を軽くすることは建物全体の重心を下げることにつながり、地震時の揺れを抑える効果があります。耐震性を重視する流れの中で、特に2000年以降の住宅で採用が一気に広がりました。 ただし、ガルバリウムはメンテナンスを前提とした屋根材です。条件によっては10年も経たないうちに塗装が褪せ始め、白っぽくなってくることがあります。そのまま放置するとサビが発生し、最終的には雨漏りの原因にも。目安として10〜15年ごとの塗装塗り替えが必要で、外壁の塗り替えと同じタイミングで行うのが一般的です。 初期コストを抑えながら、定期的なメンテナンスをきちんと行っていける方には向いている選択肢です。ただし「建てたらそのまま」では済まない屋根材だということは、あらかじめ理解しておく必要があります。
防災瓦(陶器瓦)|70年ノーメンテ。長く住むほど、真価を発揮する
幹工務店が自信を持ってお勧めしているのが防災瓦です。担当スタッフ自身も自宅の屋根に採用しているほど、その性能には確かな手応えを感じています。 「瓦屋根はメンテナンスが大変」「地震に弱そう」……そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、現在主流となっている防災瓦は、従来の日本瓦とはまったく別物と言っていいほど進化しています。 幹工務店でご提案しているのは、「鶴弥」という国内メーカーの「スーパートライ」シリーズです。国内シェアの高い陶器製の防災瓦で、形状はフラットタイプからウェーブタイプ、和テイストのものまで種類が豊富。スタイリッシュな外観にも十分対応できるデザイン性の高さも魅力です。 最大の強みは耐久性。塗装が不要で、約70年はメンテナンスなしで使い続けられるとも言われています。「屋根の状態を確認できるのは、足場を組む時だけ。そのチャンスは数十年に一度しかない」という屋根のメンテナンスの現実を考えると、安心感が絶大です。

「重い=地震に弱い」は本当か?

防災瓦について必ず出る疑問が「重くて地震に弱いのでは?」というものです。 確かに屋根が重くなれば建物の重心は上がります。しかし、幹工務店では構造計算をしっかり行い、重量に見合った強度設計をした上で採用しています。防災瓦自体も、ピンや固定金具でしっかり固定されているため、地震でずれたり落下したりしにくい設計です。揺れに対しては、現代の防災瓦は十分な安全性を確保しています。 むしろ瓦に注意が必要なのは台風です。浜松は全国でも有数の強風地帯。軽い屋根材は風にあおられるリスクがありますが、適切に固定された防災瓦は重さがそのまま安定感につながります。

コストの差をどう考えるか

防災瓦の気になる点は初期コスト。ガルバリウムと比較すると、20万円前後の差が生じることが多いです。 ただし、この差額を長い目で見るとどうでしょう。ガルバリウムは10〜15年ごとに塗り替えが必要で、1回あたり数十万円の費用がかかります。防災瓦であれば70年間、その費用がほぼ発生しません。20万円の差額を年数で割れば、一年あたり約1万円。それで数十年分のメンテナンスコストがなくなると考えると、長期的には十分に見合う選択肢と言えます。 予算的にガルバリウムを選ぶお客様が多いのが現実ですが、後々のことを考えると、瓦を選んでおくのが本来は最善策だと考えます。

軽量瓦「ルーガ(樹脂製)」という選択肢も

防災瓦と同様に塗装メンテナンス不要の屋根材として、「ケイミュー」というメーカーの屋根材「ROOGAルーガ)」もよく用いられます。ROOGAは樹脂素材のため防災瓦より軽く、割れにくいという特徴がありますが、価格はガルバリウムより高めです。そのため、「瓦の見た目は好きだけど、重さが少し気になる」という方には選択肢のひとつとして検討できますが、耐久性・コスト面のバランスで言えば、防災瓦の方が優位性は高いと考えています。
カラーベスト(スレート)|幹工務店が新築に採用しない理由
           
                                   
セメントを主原料とした薄型の屋根材で、かつては価格の安さから多くの住宅に採用されていました。しかし幹工務店では現在、新築にはほとんど採用していません。その理由を正直にお伝えします。 最大の問題は耐久性です。20〜30年ほど経過すると素材自体が劣化し、非常に脆くなります。実際に築30年超のお住まいで屋根リフォームの際に足場を組んだところ、歩くたびにバキバキと割れてしまったケースがありました。その現場では塗り替えではなく、カバー工法(既存屋根材の上からガルバリウム鋼板をかぶせる工法)での対応になりました。 またカラーベストが水分を吸い始めると、上から塗料を塗っても密着が悪く、十分な効果が出ません。そのまま放置すれば雨漏りのリスクが高まります。コスト面でもガルバリウムとの差はわずかで、長期的なリスクを考えると選ぶ理由が見当たりません。 なお、太陽光パネルを設置する場合、カラーベストは固定のために穴を開ける必要があり、防水処理の不安が残ります。将来的な太陽光設置を考えている方には特に、カラーベストは避けることをお勧めします。  

太陽光パネルと屋根材の関係

太陽光パネルの設置を検討している方に向けて、補足しておきます。 ガルバリウムでも防災瓦でも、太陽光パネルの設置は問題なく可能です。防災瓦の場合は専用のボルトとレールを使って固定するため、瓦に直接穴を開けることはありません。重量が増すことになりますが、あらかじめ構造計算に組み込んでおけば安全性は確保できます。どちらの屋根材を選ぶにしても、太陽光設置の予定があれば設計段階から伝えておくとスムーズです。

屋根は「見えないから」こそ、早めの対処を

外壁と違って日常的に目に入らない屋根は、気づいた時には劣化が深刻になっていることが少なくありません。 ガルバリウムやカラーベストは、素材が水を吸い始めると塗装が密着しにくくなり、補修では追いつかなくなることもあります。「まだ大丈夫だろう」と先送りにしているうちに、部分補修ではなく全面葺き替えやカバー工法が必要になるケースも実際にあります。 外壁の塗り替えと合わせて定期的に点検し、早めに対処しておくことが、住まいを長持ちさせる最善策です。 屋根の劣化が気になる方、リフォームをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。現状を確認した上で、最適な方法をご提案します。 【お問い合わせ・ご予約はこちら】 https://www.miki1972.jp/contact/

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