こんばんは♪幹工務店のトータルアドバイザー・仲尾です。
当社のYouTube番組で、「施工現場シリーズ:基礎工事編」が公開されました!
その内容をブログでもお伝えしますので、YouTubeも併せてぜひご覧ください。
基礎工事は何工程も作業があり、施主さんがそれぞれを確認するのはなかなか難しいものです。
ぜひ当社のYouTubeやブログを見て基礎工事の流れや内容を把握していただければと思います。
建築をケーキ作りにたとえると、基礎工事はケーキの土台となるスポンジケーキの部分にあたります。
ケーキの場合はスポンジケーキの上にチョコやマジパンやフルーツなどのデコレーションが乗りますが、
建物は基礎の上に骨組みや屋根を乗せていきます。
スポンジケーキと同様に、基礎も家が建つと見えなくなってしまう部分ですが、
お客様が気持ちよく暮らしていただけるように、何工程も工事を重ねて頑丈な基礎を作っていきます。
ちなみに幹工務店では、地盤全体にまんべんなく鉄筋コンクリート入り基礎を配する「ベタ基礎」を採用しています。
それでは、ベタ基礎工事の流れをご紹介します!
①掘削工事
基礎を作るために、重機を使って基礎を設置する地盤まで土を掘り起こします。
②砕石敷き
掘削後、地盤全体に「砕石」を敷いて地盤の耐久性を高め、きれいに地ならしした状態にします。「砕石」とは、細かく砕いた石のことです。
③遣り方(やりかた)
基礎の周りにある木の板と杭のことを「遣り方(やりかた)」といいます。図面に記載されている建物の位置や基礎の高さなどの情報を実際の敷地に移すために作られる仮設物です。
④捨てコンクリート
砕石を敷いた周りにコンクリートを流し込みます。住宅を建築する位置を示す印の役目を果たし、「捨てコンクリート」と呼ばれています。捨てコンクリートにひびが入っていたとしても、基礎の強度とは関係ないので問題はありません。
⑤配筋
工事現場でよく見る「鉄格子」のような鉄筋を組み立てていきます。配筋は、基礎の寿命や強度に関わる非常に重要な工程で、「建築基準法」などにおいてもさまざまなルールが定められています。
⑥型枠
「型枠」とは、コンクリートを流して固めるために設置する枠のことで、木製や鉄製の枠がよく用いられます。基礎の外側にコンクリートが漏れ出すさないように、基礎の周りに型枠を組んでいきます。道路との高低差がある場合などは型枠の高さを高くして調整する場合もあります。
⑦ベースコンクリートの打設
設置した型枠の内側に順番にコンクリートを流し込み、平にならしていく作業のことを、「ベースコンクリートの打設」といいます。基礎工事の中でも非常に大変な工程です。
流す人と均す人が同時進行で作業をしなければならないのでタイミングが非常に重要で、作業が途切れないようにポンプ車も1台だけでなく数台を使って効率よく作業を進めていきます。
流し終わったところから表面がスケートリンクのようにツルツルした状態になっていきます。
⑧立ち上げ型枠
基礎の立ち上がり部分の型枠が配置されます。
基礎の中には人通口(じんつうこう)と言って人が点検のために通らなければいけない場所があるので、そういう部分も一緒に作っていきます。
⑨立ち上げコンクリート打設
立ち上げ部分の型枠ができた状態で、コンクリートを打設します。コンクリートを流しながら2人ないし3人で行います。
打設の後に表面を丁寧に仕上げていきます。マグネットで高さを示していますが、これが仕上がり面の基準となります。
⑩養生
型枠をすぐに外すわけにはいかないので、コンクリートがしっかり固まってはずせる状態になるまで養生期間としてしばらく置いておきます。
⑪チェック&完成
養生期間が終わったら型枠を外して、コンクリートに初期の不良が発生していないか、ひび割れや仕上がりの状態を確認します。
特に、コンクリートの打設時にアンカーボルトがずれたり曲がったりしていないか確認します。
以上で、建物をしっかりと支える頑丈なベタ基礎が完成します!
尚、今回のYouTube撮影では、普段から当社が基礎工事をお願いしている「小館工業」様に全面的にご協力いただきました。
普段から細部まで非常に気を遣って丁寧に施工してくださる業者さんで、いつも感謝しています!
基礎工事は家の土台となる一番大事な部分ですが、完成した時は隠れてしまうので、お客様にもなかなか見ていただける機会がありません。
「小館工業」様も、今回このように動画にすることを大変喜ばれていました。
YouTubeでは普段見られない作業の様子をご覧いただけますので、ぜひご視聴ください!
文:トータルアドバイザー 仲尾 久造(二級建築士)