今回ご紹介するT様邸のテーマにあたる「L」は、「Land(土地)」。
周囲に緑の畑地が広がるのどかな「立地」に恵まれ、150坪の広々とした「土地」に建てた住まいです。
黒で統一した片流れの外観。
奥行のある長いアプローチはどことなく京の町屋の雰囲気を漂わせ、おもてなし感や期待感に胸が膨らみます。玄関の手前にはトップライトを設け、明るさもしっかりと確保してあります。
1階に広がるのは、白を基調とした22畳ものLDK。
仕切りのないオープンな空間は開放感に溢れ、無垢のナラ材の床が素足に心地よさをもたらしてくれます。
リビングには小上がりの和室も設けてあり、子どもがお昼寝をしたり、おもちゃ遊びをしたり、家族で寛いだりと、多目的に楽しめます。
オープンキッチンに立つと正面の窓から外を見渡せるので、いつも開放的な気分で調理できます。また、キッチンから洗面脱衣室、浴室に至る動線を一直線で結び、家事効率の高い空間を実現しました。
その他、玄関のクローゼットやリビングの物入れ、2階の納戸や小屋裏収納など、収納スペースもたっぷり設けてあります。
外とのつながりを意識した開放的な空間が特徴的なT様邸。
LDKの南面にはウッドデッキを設け、リビングとダイニングキッチンの両側から出入りできるように掃出窓を設けてあります。これなら庭でバーベキューをする時にも食材や食器類の持ち運びがラクにできそうですね!
掃出窓のシャッターは閉めたままでも光と風を通すスリットタイプを採用。夏の夜に自然の風をとり入れて涼しく過ごすのも気持ちがいいものです。
ご主人愛用のバイク「トライアンフ」を格納するビルトインガレージも、この家の自慢のスペース。玄関とつながっているので室内と行き来がしやすく、家族とコミュニケーションをとりながら趣味のバイクいじりを楽しめます。
さらに、2階のバルコニーもスペースを広げて、洗濯物を干すだけでなく、デッキチェアを置いてアウトドア気分を楽しんだり、星空を眺めたりと、多目的に楽しめるようにしました。
文:代表取締役 二級建築士 藤井 武俊