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2023.08.30

ガレージハウスのメリットと設置のポイント

最近、新築を計画している人たちの間で人気上昇中のガレージハウス。
ガレージ付きの家は、クルマ好き・バイク好きの方々にとっては、まさに憧れの住まいです。
幹工務店でも、ガレージハウスの施工事例が数多くあります。
そこで、これまでの事例を参考に、ガレージハウスをつくる際のポイントをご紹介します。

ガレージハウスとは

ガレージハウスとは、文字通りガレージ付きの家のことを示します。ここでまず注意したいことは、ガレージハウスと一口に言っても、ガレージには実は次の2パターンがあることです。

タイプ1 ビルトインガレージ(インナーガレージ)

壁やシャッターなどで4方向が囲まれていて、屋根があり、建物の一部となっているガレージ。一般的にはこのスタイルのガレージのことを「ビルトインガレージ」または「インナーガレージ」といいます。

タイプ2 ピロティガレージ

建物と一体化していて、屋根があるものの、四方は壁で囲まれておらず、通り抜けができるタイプのガレージ。厳密に言うと、「ピロティ」または「ピロティガレージ」と呼びます。

ガレージハウスのメリット

ビルトインガレージやピロティガレージがあると、次のようなメリットがあります。

1.雨に濡れずに出入りできる

どちらのガレージも、大抵の場合は屋根の下を通って家に出入りできるので、天気が悪い日の買い物帰りでも、雨に濡れずに荷物を運べます。また、小さなお子様がいるご家庭でも、お子様を雨に濡らさずに移動させられるし、抱っこして行き来する際にも安全・便利です。

2.愛車を雨や風、紫外線から守れる

屋外の駐車場だと、大切なクルマを雨や風、紫外線にさらし続けることになります。一方、ガレージハウスにはガレージ部分に屋根や壁があるので、雨や風、紫外線が直接クルマに当たるのを避けることができ、愛車を美しく保てます。しかも、シャッター付きのビルトインガレージの場合は、盗難にあったり、いたずらをされたりするリスクも軽減でき、防犯対策にもつながります。

 3.クルマいじりを自由に楽しめる

クルマ好きにとっては、手入れや整備の時間も楽しみの一つ。ガレージがあれば、いつでも愛車のメンテナンスができます。ガレージの隣にリビングや書斎を作って窓を設けると、愛車を室内から眺めて過ごすこともできます。 

4.多目的に利用できる

ビルトインガレージは、車やバイクを格納するだけでなく、クルマの整備やアウトドア用品の収納、DIYの作業場、趣味のスペース、仲間との溜まり場など、多目的に利用できるのが魅力。
ピロティガレージも含めて、子どもが夏にプールをしたり、遊んだり、ピクニック気分でお昼ご飯を食べたり、おうちキャンプをしたり、みんなでバーベキューをしたり・・・と、子育てファミリーの暮らしに大活躍します。 

 5.建物全体のボリューム感が増す

建物とガレージが一体化すると、その分外壁も大きく見えるので、建物のボリューム感が増します。そのため、デザイン的にも存在感やインパクトがいっそう強まり、スタイリッシュで堂々とした外観デザインが実現します。

6.プライバシーを確保できる

クルマに乗ったり降りたりする様子や、玄関を出入りする様子が道路側から見えづらくなるので、プライバシーを確保できるのもガレージのメリットです。

7.固定資産税を抑えられる

ビルトインガレージの面積が住宅の延べ床面積の5分の1であれば、固定資産税の「緩和措置」が適用されます。たとえば、延べ床面積100㎡の家を建てて、20㎡以下のビルトインガレージを設けた場合は、延べ床面積に含まれないので、延べ床面積80㎡が固定資産税の対象となります。

一方、ピロティタイプのガレージだと、そもそも延床面積に含まれないので、固定資産税の対象外となります。

ガレージを設ける時のポイント

・土地の形状に注意

ガレージを設ける場合、一般的には間口の広い横長の土地だとプランがしやすいと言われています。例えば、間口が狭くて細長い敷地の場合、ガレージを道路側に設けると、その奥に建物を配置することになるため、日当たりが悪くなる場合があります。そのため、建物をコの字型にして中庭に面して大開口を設けたり、2階にLDKを設けたりするなど、設計上の工夫が必要です。

・市販のカーポートよりも割高になる

ビルトインガレージやピロティガレージを設ける場合は、基礎のコンクリートや壁の構造材、屋根などが余計に必要となるため、その分建築費用がかかります。費用面で言えば市販のカーポートのほうがずっと割安になりますが、雨に濡れずに出入りできるなど、そのほかのメリットを考えると、カーポートにはない魅力がたくさんあります。

・ピロティガレージは、壁の設け方に注意!

ピロティガレージの場合は、天井の高さの取り方や壁の設け方に注意が必要です。例えば、壁が少なすぎたり、天井が高すぎたりすると、風の強い雨の日には雨がガレージ内に吹き込み、せっかく屋根があっても濡れてしまうことがあります。そのため、ピロティタイプの場合は片方に壁を立てると、雨の吹き込みを防ぐことができます。

・用途によって設計工夫が必要

ビルトインガレージをどのように使いたいか、プランニングの段階でよく考えて、それに必要な設備を設けたり、間取りを考えたりする必要があります。住居との出入りの動線や、水道設備、収納、冷暖房など、理想の過ごし方をするにはどんな工夫が必要か、設計の際によく話し合って決めましょう。

・音や排気ガスなどへの配慮が必要

住居と一体化したビルトインタイプのガレージだと、居住スペースの隣に車が入ってくるので、家の中に排気ガスが入ってこないように換気扇を設ける必要があります。また、家の中にいても、車のエンジン音やシャッターの開閉音が聞こえて気になる場合もあるので、部屋の配置にも注意が必要です。

まとめ

このように、ガレージには、四方を壁で囲んだビルトイン型と、通り抜けができるピロティ型の2タイプがあります。ガレージにはさまざまなメリットがある一方で、土地の形状との関係性や、費用の問題、音や排気ガスへの配慮など、設置の際に気をつけなければならないポイントもあります。
ガレージをどんなふうに使いたいか、あるいはガレージに何を求めるかを考え、よく話し合いを重ねて、理想のガレージハウスを実現しましょう。

幹工務店ではガレージハウスの建築経験が豊富にありますので、ガレージに興味がおありの方はぜひお気軽にご相談ください。また、当社の施工事例にもガレージ付きの家がたくさん紹介されていますので、ぜひご参考ください。