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2019.08.30

軒のある家づくり

こんばんは♪浜松市の幹工務店です。お盆明けで、連日暑い日が続きますね。

日本の夏は高温多湿で、その上に日射しが強いので、お出かけの際には日除けの日傘や帽子が欠かせません。それを考えると、住まいにも帽子のツバのような存在が必要だと思いませんか?

実は、その役割を果たしているのが、日本古来の民家に用いられてきた「」です。軒とは、建物の外壁面から屋根が飛び出している部分のことを総称した言葉です。軒の深さは90cm程度が適していると言われています。軒を深く出す場合には130~150cmが一般的ですが、その際には軒を支える柱や壁が必要となります。

軒を設けることで、夏は直射日光が室内に入るのを防ぐことができ、冬は日照角度の低い日射しを室内に採り入れることができます。そのため、夏は涼しく、冬は暖かい環境を保てます。

さらに、軒のもう1つの重要な役割が「雨対策」です。軒が付いていると、室内への雨の吹き込みが無くなるため、多少雨が降っていても窓を開けて室内を換気することができます。また、軒があることで、雨による外壁へのダメージを軽減することができます。外壁に雨水が流れ落ちるのも防げるため、耐久性も高まります。

幹工務店では主に夏の暑さ対策として、直射日光を避けるために軒を設ける場合が多いです。軒を設けない場合には、ターフで日陰をつくるご提案もしています。直射日光を避ける対策としては、そのほかにも、リビングをへこませて屋根付きのデッキを設けたり、2階に屋根付きのバルコニーを設けたりすることもあります。

軒を設けるだけで、暑さ・寒さの対策や、雨の吹込み防止、建物の耐久性の向上、ランニングコストの軽減など、良いことが沢山あります。日本建築の伝統的なしつらえとして受け継がれてきた軒を、次代の家づくりにも継承していけるといいですね♪

当社の施工事例もご参考ください!

https://www.miki1972.jp/case/

文:広報 山下 奈津美