近年、日本各地で地震が頻発しています。
気象庁のデータによると、2020年だけでも震度3以上の地震が164回、
震度1以上では実に1,714回もの地震が発生しました。
日本で地震が起きない場所はなく、小さな地震はほぼ毎日どこかで起きているのが実情です。
特に記憶に新しいのが2024年1月1日、
石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震です。
最大震度7を観測したこの「令和6年能登半島地震」では、
死者489人、全壊家屋6,445棟という甚大な被害が発生しています(2024年12月時点)。
この地震で明らかになったのは、
本震だけでなく繰り返しの余震によって徐々にダメージが蓄積し、
最終的に倒壊してしまう家があるという厳しい現実でした。
地震発生から2か月間で、震度1以上の地震が1,651回も観測されています。
日本で地震が起きない場所はなく、小さな地震はほぼ毎日どこかで起きているのが実情です。
こうした状況を受け、当社では注文住宅の標準仕様として
「コーチパネル」という高性能な耐力壁を採用しています。
先日、このコーチパネルを製造するコーチ株式会社の工場を、
営業・設計・施工に携わるスタッフで見学してきました。
今回は、その見学レポートをお届けします。

浜北の工場で見た、精密なものづくりの現場
コーチ株式会社は、浜松市天竜区春野町に本社を構え、
浜北に製造工場を持つ地元企業です。
私たちは浜北の工場を訪れ、
約1時間にわたって製造工程の説明を受けながら見学しました。

工場に足を踏み入れてまず驚いたのは、その広さと設備の充実ぶり。
最新の機械が整然と並び、木材の香りが漂う清潔な空間が広がっていました。
コーチパネルの製造は、設計図面のデータをもとに行われます。
まず、家の図面を専用のCADシステムで読み込み、各部位に必要なパネルの展開図を作成。
このデータが機械に送られ、自動で製造が始まります。
目次
「10分の1ミリ」の精度が生む、圧倒的な品質
製造工程で特に印象的だったのは、その徹底した精度管理です。
最初の工程では、LVL(単板積層材)の間柱に、
断熱材がはまる部分のスリットを機械で削ります。
この削り出しも、ミリ単位の精度で行われます。
次に、削った材料を使って枠を組み立て。
この枠組みも、独自開発されたフレーミングマシーンによって、
一つひとつ正確に組み立てられていきます。
面材のカットは、10分の1ミリ単位で行われます。
CADデータに連動した切断プログラムにより、
寸分の狂いもなく材料がカットされていく様子は、まさに精密工業の世界。
しかも、無駄のない板取りでゴミの量も最小限に抑えており、環境にも配慮されています。
枠に面材を取り付ける工程では、まず職人の手で仮止めを行い、
その後、機械のラインに流して本締め。
独自開発の自動くぎ打ち機が、正確なピッチ(間隔)とまっすぐなライン、
そして最適な圧力を維持して、くぎを打ち込んでいきます。
この技術は特許も取得しているそうです。
見学したスタッフの声
工場見学を終えたスタッフに感想を聞きました。
「コーチパネルについては、これまで勉強会などで内容は理解していたつもりでした。
でも、実際に製造現場を見ると全然違いますね。
ほとんどの工程が機械化されていて、本当に正確に作られていたので、
これなら自信を持ってお客様にお勧めできると実感しました」(トータルコーディネーター・石田)
実際に見ることで、「工業製品として一定の品質が保たれている」
という事実を体感できたことが、大きな収穫だったようです。
また、出来上がったパネルが整然と並べられ、
丁寧に梱包されて出荷されていきます。
こうした品質管理の徹底ぶりが、コーチパネルへの信頼につながっています。

そもそもコーチパネルとは?
ここで改めて、コーチパネルについてご説明します。
コーチパネルは、木造住宅を高品質化・高耐久化するために開発された
「はめ込み型」の耐力壁です。
「耐力壁」とは、地震や台風など横からの力に耐えるための壁のこと。
木造の建物は、柱や土台、梁を組んだだけでは横からの力に弱く、
簡単に変形してしまいます。
この横方向の力から家を守るのが耐力壁の役割です。

従来の工法との違い
従来の木造建築では、主に2つの方法で耐力壁をつくってきました。
一つは「筋交い」。柱と柱の間に斜めに材木を入れる工法です。
しかし筋交いの場合、地震の力が柱や筋交いの接合部分に集中して加わるため、
筋交い自体が破損するリスクがあります。
もう一つは「大壁」。柱を壁で隠し、柱と面材を釘で連結する工法です。
こちらは、地震の力によって釘が引き抜けてしまう(パンチアウト)恐れがあります。
これに対してコーチパネルは、
面材と枠材が一体になったパネルを柱と柱の間に「はめ込む」構造です。
筋交いのように折れたり、大壁の面材のように釘が抜けたりすることなく、
繰り返しの揺れにも負けない強さを実現しています。

コーチパネルの3つの特徴
特徴1:繰り返しの地震に耐える「圧倒的な耐震性能」
コーチパネルの最大の特徴は、繰り返しの地震に対する強さです。
近畿ポリテクカレッジで実施された振動実験では、
震度7を100%とした力を段階的に上げながら、
木造住宅の構造がどの程度持ちこたえられるかを検証。
その結果、コーチパネルは従来の筋交いや大壁工法に比べ、
2回目以降何度力を加えても数値の変化がなく、
構造が全く緩まないことが実証されました。
建築基準法では耐力壁の強さを「壁倍率」で表しますが、
コーチパネルの壁倍率は4.8相当。従来の工法と比べて約2倍の耐力を発揮します。
これは、震度7強を超える巨大地震や、
繰り返し起こる余震にも十分に耐えられる強さです。
この高い耐震性能が認められ、
コーチパネルは平成27年8月に国土交通大臣認定を取得しています。

特徴2:個体差のない「工場品質」
今回の工場見学で最も実感したのが、この品質の安定性です。
従来、耐力壁は建築現場で職人の手によってつくられてきました。
しかし、人の手でつくると、どうしてもわずかな誤差が生じ、
それが耐震性能を低減する原因となります。
コーチパネルは、最新設備を備えた工場で機械を使って製造されます。
10分の1ミリ単位での材料カット、均一な力でのくぎ打ち。
経験やカンに頼らず、設計通りの強度と安定した品質を持つパネルが完成します。
コーチ株式会社の工場は、国際基準の品質管理規格「ISO9001」の認定を受けています。
ご家族の暮らしを長く支える重要部材だからこそ、この精密品質は大きな安心材料です。


特徴3:快適な暮らしを支える「高断熱性能」
コーチパネルは、パネルと一緒に断熱材を組み込むことができます。
断熱材も隙間なく施工でき、壁内結露も防止できるのが特徴です。
コーチパネルに使用できる断熱材の熱伝導率は0.020W/(m・k)とトップレベル。
数値が小さいほど断熱性能が高いことを示すこの値は、
他の断熱材と比較しても優れています。
さらに、長期性能試験により、
家を建ててから20年以上たっても断熱性能が落ちにくく、
新築時と同じ性能を保つことが確認されています。
熱に強く燃えにくい素材で、炎を当てても炭化するだけで燃え上がることはありません。
地球環境に配慮したノンフロン断熱材で、リサイクルにも対応しています。
当社ではお客様のご要望に合わせ、
吹き付け断熱を採用する場合はパネルのみで納品いただき、
現場で断熱材を施工しています。
いずれの方法でも、高い断熱性能を実現しています。

幹工務店では注文住宅の標準仕様として採用
当社では、コーチパネルを注文住宅の標準仕様として採用しています。
地元の企業であるコーチ株式会社とは長年のお付き合いがあり、
その品質の高さに早くから着目してきました。
建物の耐震性や耐久性に対する意識が高い
全国各地の住宅会社で採用が広がっているのも、コーチパネルの実力の証です。

コーチパネルを使うことで、工期も約2日ほど短縮できます。
現場で耐力壁をつくる手間が省けるため、
その分、他の工程に丁寧に時間をかけることができます。
また、コーチパネルを使った家は、音も静かで断熱性能も高いため、
現場の大工さんからも「作業中もあったかい」と好評です。
住み始めてからの快適さはもちろん、建てている最中から違いを実感できるのです。

お客様もご一緒に工場見学ができます
今回ご紹介したコーチパネルの工場は、
事前に予約すればどなたでも見学できます。
家づくりをご検討中のお客様も、ぜひ一度足を運んでみてください。
「耐震」という言葉は知っていても、
実際にどのような仕組みで家が地震に耐えるのか、なかなかイメージしにくいもの。
工場で製造工程を見学することで、コーチパネルの品質の高さを肌で感じていただけます。
当社スタッフがご案内しますので、ご興味のある方はお気軽にお声がけください。

「住み続けられる家」を、地元の技術でつくる
熊本地震のデータによると、地震発生から2年後、
被災した住宅の53%が更地になるか建て替えられていました。
全壊を免れた家でも、繰り返しの余震でダメージが蓄積し、
最終的に住み続けることができなくなってしまうケースが少なくないのです。
「耐震」と「繰り返しの地震に対する強さ」は、まったくの別物。
大地震後も自宅で生活ができ、余震にも耐えられる「住み続けられる家」が、
これからの時代には必要です。
マイホームは一生に一度の大きな買い物。
大切なご家族の命や財産を守るためにも、
地震や災害に強い家でなければなりません。
当社では、地元浜松で生まれたコーチパネルを標準仕様として、
地震にもっと強い家をご提供しています。安心して家づくりをお任せください。
幹工務店では、お客様の家づくりを
土地探しからアフターフォローまで一貫してサポートしています。
コーチパネルを使った家づくりについて、
詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。



