夏休みの真っ最中。この暑さですと、外出するのもままならず、家で退屈に過ごしている子どもたちも多いかもしれませんね。
でも、住まいにデッキやテラス、ベランダがあれば、家にいても外遊びを楽しめるし、外に出かけなくても家族みんなでアウトドア気分を満喫できます。
そこで今回は、使い勝手のいいデッキやベランダづくりの秘訣をご紹介します!
目次
■デッキとテラスの設け方
デッキとは、建物の外に設けるスペースのことで、厳密に言うと、室内との段差がほとんど無い状態のものを示します。また、デッキと似ているスペースにテラスがありますが、テラスとは庭の地面にタイルなどを敷いたスペースのことで、室内との段差があります。
デッキの種類
デッキにはタイル貼りのタイルデッキと木製のウッドデッキの2種類があります。
<タイルデッキ>
タイルデッキは床がタイルなので掃除が簡単で汚れや傷に強く、バーベキューも気軽に楽しめます。タイルは色や柄のバリエーションが豊富なので、住まいに合わせてスタイリッシュなデザインに仕上げることができます。ただし、照り返しが強いため眩しく感じられる時があり、夏場は表面が熱く、冬場は冷たくなります。また、水に濡れると滑りやすくて表面も硬いため、転んだ時に怪我をする可能性があります。
<ウッドデッキ>
一方、ウッドデッキには人工木と天然木の2種類があります。
天然木は木の温かみや質感が魅力で、テラスと比べて表面が柔らかく、転んでも怪我をしにくいメリットがあります。ただし、素材によってはカビやシロアリ、腐敗が発生する可能性があるため、定期的に塗料を塗るなどのメンテナンスが必要です。
人工木は樹脂と木粉を混ぜてできた素材で、最近は天然木にそっくりな仕上がりのものも増えています。天然木と違ってメンテナンスの必要はありませんが、掃除をしないでいると表面にカビが発生することもあります。
人工木と天然木のどちらもタイルと同様に、夏は表面が熱くなりますが、テラスほどではありません。
ウッドデッキとタイルデッキ、どっちを選ぶ?
ウッドデッキとタイルデッキのどちらを選ぶかは、そこで何をしたいかというご家族の希望に基づいて選ぶのがおすすめです。
例えば、バーベキューをしたい場合は、汚れが取れやすいタイルデッキがおすすめです。また、子どもが遊ぶスペースとして設けたい場合には、安全性を考慮してウッドデッキを選ぶ方が多いです。
設置時のポイントは?
設置時には、デッキに屋根を設けたり、庇を深くしたりすると、日陰ができて夏でも心地良く過ごせます。また、洗濯物も雨に濡れずに済みます。
デッキは室内のフロアと高さが近いので、逆に、庭に降りる時のためにステップを設けておくと使いやすくなります。タイルデッキの場合はいろいろな形に施工できるので、プレートを重ねたようにして段差を設け、ベンチとして利用するデザインなども可能です。
■ベランダとバルコニーの設け方
ベランダとバルコニーは、同じもののように言葉が扱われる場合が多いですが、実はそれぞれに違いがあります。
ベランダとは
ベランダとは、建物の外側にある屋根付きのスペースのことを示します。屋根があることがベランダの最大の特徴で、雨の日でも洗濯物を干せるのがメリットです。
バルコニーとは
一方、バルコニーは建物の外側に張り出したスペースのことを示します。2階以上にあり、屋根がないのがベランダとの大きな違いです。また、屋根がない分、ベランダより面積が広い場合が多いです。洗濯物を干すスペースやガーデン、セカンドリビングなどに活用できます。
ベランダとバルコニー、どっちを選ぶ?
市街地や住宅街の立地で、周囲からの視線が気になる場合は、2階にベランダやバルコニーを広く確保するのがおすすめです。手すりに高さを持たせて周囲からの視線を遮ると、洗濯物を干してあっても美観を損なわずにすみ、プール遊びなども人目を気にせずに楽しめます。
設置時のポイントは?
水道の設備を設けておくと、ガーデニングやプール遊び、あるいはバーベキューなどをする際に便利です。 また、眺望のいい方角や部屋とのつながりなどを考えて、いっそう居心地のいい空間にすることがおすすめです。ベランダやバルコニーを幅広く活用したい場合には、2階にL D Kを配置すると、いっそう使用頻度が高くなります。
最近は、デッキやテラス、庭、あるいはバルコニーやベランダでおうちキャンプを楽しむご家庭も増えています。家を建てる際には、マイホームでどんなことをして過ごしたいかをよく考えてこれらの遊びの空間を設けると、お家での暮らしがいっそう楽しくなりそうですね。
当社のホームページでは、テラスやデッキ、ベランダやバルコニーのあるお宅の施工事例もたくさん公開していますので、ぜひご覧ください。
文:トータルアドバイザー 影山 武史(宅地建物取引士)