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2023.04.07

外観をカッコよくデザインする秘訣とは

外観デザインは、住まいの見た目の印象を左右する大切な要素。そこで、幹工務店のトータルアドバイザー・佐藤敬太流の「外観をカッコよくデザインする秘訣」をインタビュー形式でご紹介します。

Q:まず、住まいをプランするときは、外観と間取りのどっちが先ですか?

それは設計する人によってまちまちだと思いますが、僕の場合は外観のデザインをイメージしながら間取りを考えていきますね。

Q:外観には、屋根や外壁など、いろいろな要素がありますが、デザインを決める流れを教えてください

あくまでも僕流の決め方ですが、外観をデザインする際には次のような流れで決めていきます。

①屋根の形を決める

屋根の形には、寄棟や切妻、片流れ、陸屋根(ろくやね:平たい屋根のこと)など、いろいろな種類がありますので、まずはお客様の好みを把握し、屋根の形を決めていきます。

②建物の形を決める

次に、建物全体の形を決めます。
建物の形は敷地の形状や、採光・通風、周囲の環境などを考慮して決める必要もありますが、僕はデザイン的な面を重視することも大切だと思っています。
最近はボックス型の家が多いですが、単純なボックス型だと個性が感じられないので、大きなボックスと小さなボックスを組み合わせて変化をつけます。また、屋根が少し出ていた方が、雨の日でも窓を開けられるので、あえて屋根を出することもあります。軒をつけるか・つけないかでも印象が大きく変わるので、全体的なイメージと機能性の両面を考えながら決めていくようにしています。

大きなボックスと小さなボックスを組み合わせる場合には、ボックスの大きさの比率も重要です。例えば、1階の大きなボックスの上に2階の小さなボックスを乗せる場合、1階と2階の大きさの比率が7:3であることが、バランス的に最も美しいと言われています。
2階のボックスの大きさがそれより小さくなるとバランスが悪い印象になるので、僕の場合はなるべく7:3に近づけてデザインしています。

最近は、ワンフロアで暮らせるようにと1階に寝室を設けたり、サンルームやランドリー、ファミリークローゼット、ビルトインガレージを設けるなどの理由から、1階の面積が広くなりがちで、いわゆる半平屋のような家が多いので、特に2階とのバランス配分には注意しています。
2階が小さくなってしまうとバランスが取れないので、その場合には大屋根を被せるケースが多いですね。そうすると全体の形が安定します。

※平屋の外観

特に、平屋の場合は外観が平坦になりがちで、かっこいいデザインにするのが難しいものです。それでもあえて外観にこだわりたい場合には、屋根に高低差をつけて変化を持たせたりします。ただし、外観に高低差をつけると費用がその分プラスになるので、それでもカッコよさにこだわりたいかどうかはお客様の意思に委ねるようにしています。また、壁を斜めにして切り込みを入れるとカッコよくなるので、そのあたりは最終的な調整の際にご提案することが多いです。

③窓の配置を決める

外観の形が決まったら、今度は窓の配置を考えます。外観のそれぞれの面ごとに配置を考えますが、その際にはもちろん室内の間取りも同時進行で考えながら決めていきます。

僕は「浜松一細かい男」と会社のYouTubeで紹介されているほど細かいので(笑)、外観の窓のラインをどうしても揃えたり、シンメトリーに配置したくなってしまうんですよ。でも、当社の一級建築士・鈴木哲和から、「わざとバランスをくずす方法もあるよ」とアドバイスをもらうことがあります。
例えば、2階の子ども部屋の北側の窓は大きくするけれど、西側は小さくするとか、わざとバランスをくずすと面白みが生まれます。外観も内観と同様、あえてバランスをくずすことで個性や面白みが生まれるのです。・・・とはいえ、街中で建物の裏面に窓がグチャグチャに配置されているお宅を見ると、思わず窓を揃えたくなる僕なのでした・・・。

④外壁の色や素材を決める

外観の形が整い、間取りも決まって、窓の位置も確定したら、模型を作ります。そして、白い模型を見ながら、「ここは黒がいいかな」「ここは白にしよう」・・・というように、外壁の色や素材を決めていきます。外壁は色の張り分けができるので、お客様の中にはいろいろな外壁材を張り分けたいと希望される方がいらっしゃいますが、基本的には単色か2色の場合が多いです。

また、窓のサッシのフレームに色をつけて、例えば白い外観に黒のフレームを採用したり、軒天だけ木目調にしたり、玄関ドアの色を変えたりしてアクセントを付けるのもおすすめです。

色や素材は、パソコンのモニターで組み合わせのシミュレーションを見ながら決めていくので、イメージもしやすいかと思います。こうして外壁の素材を決めてから、内装決めに進んでいきます。

Q:外壁の色や素材の決め方は?

外壁の色は、デザインだけでなくメンテナンスのことも考えて決めていくことをおすすめします。
例えば、白や黒のようなはっきりした色は、カッコいいですが汚れが目立つということを考慮して検討しましょう。
白と黒のどちらが汚れが目立つかというと、どっちもどっちです。黒は花粉や砂ぼこりなどの汚れが目立つし、白はそういった汚れが目立ちませんが、雨だれの黒ずみはよく目立ってしまいます。特に白い塗り壁は、築5年もすると黒ずみが気になるケースが多いです。そのため、外壁には汚れが目立ちにくいグレーやグレージュ、ベージュ系などがおすすめです。

素材については、これまでガルバリウム鋼板などの金属系サイディングが人気でしたが、最近は塗り壁人気です。特に、当社のモデルハウスのようなグレーの塗り壁はすごく人気ですね。

最近注目している外壁材は?

外壁の塗り壁にはジョリパッドがよく用いられますが、ジョリパッドは色のパターンが多いものの、防汚性や耐久性はあまり高くません。その点、おすすめなのが「Sto(シュトー)」という塗り壁材です。

Sto(シュトー)はドイツ発の塗り壁材で、世界シェアNO.1・世界95ヵ国以上で使用されています。
Stoの塗り壁は、外装塗料にハスの葉が混ぜてあります。ハスの葉の表面は水が水滴になって転がりますが、これは「ロータス効果」と呼ばれています。Stoはそのハスのロータス効果によって、超撥水効果のある自己洗浄力を持った外壁材なのです。耐久性や通気性、断熱性も高く、超オススメなのですが、価格は残念ながら高いです。Stoについて詳しくお知りになりたい方は、下記のサイトをご覧ください。
https://jspa-sakanya.com/sto/

そのほか、スタバで使われている「SOLIDO」もスタイリッシュで人気が高いです。でも、こちらも価格が高いのが残念!しかも、セメント系の外壁材なので、水が染み込まないように3工程かけて張り付け工事を行うため、サイディングなどと比べて施工が大変なのです。それゆえ価格も高いのですが・・・。そのため、玄関ポーチなどにアクセント的に用いるケースが多いです。

このように、外観は、屋根や建物の形状だけでなく、外壁の色や素材、窓の配置やサッシの色などを工夫することで、個性あふれるスタイリッシュなデザインに仕上げることができます。

幹工務店のホームページの施工事例にはカッコいい外観の事例がいろいろ掲載されていますので、ぜひご覧ください。

文:トータルアドバイザー 佐藤 敬太